行政書士の仕事をする上で必要なことは?

特別な受験資格がないことから多くの人が挑戦している行政書士の資格ですが、どんな人が向いているのでしょうか。

ここでは、行政書士の仕事をしていくうえで必要な人物像をお伝えします。

行政書士の主な仕事は「書類作成」で、行政書士が取り扱える書類の種類は1万種類を超えており、専門知識を必要とするものも少なくありません。
不明な点については自分で調べて書類を作成することになりますので、根気強いことが求められます。
また、法律や制度は日々改正されるので、常に勉強し続づけることも重要です。

書類作成時には、誤字脱字があると再提出になったり、最悪の場合希望日に間に合わず許可や認可が下りなかったりすると、お客さんとの信頼関係が崩れ取り返しのつかないことにもなり兼ねません。
正確さだけでなく急ぎの場合はスピードも必要です。
さらに期限を厳守するために、自己管理ができることも求められます。

書類作成が主な業務ですが、書類を作成してさえいればいいというわけではありません。
お客さんの悩みを聞き、求めていることを的確に読み取り、最善を尽くすことで信頼関係を築くことで、次の仕事にもつながります。
しかし、いくらコミュニケーション能力が高くても、お客さんからの希望に何でも応えようとしてルールを逸脱してまで要望に応えるようでは法律家として失格です。
コミュニケーションは、お客さんだけでなく同業者やほかの士業の人たちから仕事の紹介や様々な情報を得られますので、人付き合いはとても大切です。

 

行政書士の勉強を始める前に

法律系の国家資格として人気が高い行政書士の資格を受けるか迷っている方もいらっしゃると思いますが、そもそもどんな試験なのでしょうか。

ここでは、行政書士試験についてご紹介します。

試験の難易度は、年を重ねるごとに合格率が低くなっていることから難易度が高くなったとも言われます。
しかし、受験者数が増加し本気で勉強していない人も増加したことも合格率の低下につながっており、難易度が上がっているとは言いきれません。

試験勉強はいつからはじめたらいいのでしょうか。
少ない人で半年、たいていの場合は1年程度の勉強期間が必要です。
試験は毎年11月に行われ年に1度しかありませんので、余裕があるなら早めに勉強を開始し、11月頃~遅くても3月位までにはスタートした方が良いでしょう。
また、法律の勉強を始める方は法律用語に慣れるまでに時間がかかることを認識しておきしましょう。
なお、通学や通信講座を検討している場合、学校ごとに開校日が違いますので、確認しておくことです。

合格までの勉強時間はどのくらい必要なのでしょうか。
一般的には、300時間~1000時間程度と言われていますが、法律の基礎知識がある人ならば少なくて済むこともありますが、実際はさらに増えると考えた方が良いでしょう。
通学や通信教育を受講する場合は、授業のスケジュールが分かるのでそれにあわせて勉強を進めることになりますが、独学の場合は、ある程度余裕を持って計画を立てることが大切です。
仕事をしながら資格取得を目指す場合は、空き時間を活用するなど積極的に勉強時間を確保する必要があります。

行政書士の試験勉強はどこでできる?

行政書士の仕事=書類の代行作成と言われますが、自分のアイデア次第では仕事の幅を広げることもできる魅力ある士業のひとつです。
行政書士は国家資格のため難易度が高く、試験範囲が膨大なため効率よく勉強することが合格に近づくための第一歩ですが、どこで勉強ができるのでしょうか。

ここでは、行政書士試験の勉強手段とそれぞれの特長をご紹介します。

専門学校などへの通学です。
通学の魅力は、疑問点は先生に確認できる、学習スケジュールが決まっている、一緒に勉強する仲間がいるのでモチベーションを維持しやすい点です。
一方で、受講料が高い、通学時間を要するので仕事との両立が難しい場合もあります。

独学で勉強することです。
独学の魅力は、費用を安く抑えることができ、自分のスケジュールに合わせて勉強できる点です。
一方で、疑問点は自分で解決しなければならず、試験の傾向とは違った勉強をする可能性がある、ひとりなので挫折しやすいなどデメリットがあります。

最後は通信講座です。
通学よりも費用が安い、自分のスケジュールに合わせて勉強できる、講座によってはDVDやCDを使い繰り返し受講できるものや、講師に質問できる講座もあります。
一方で、スケジュール管理が甘いと教材が溜まってしまう、疑問点を質問してもすぐに回答をもらえるわけではないといデメリットがあります。

それぞれ魅力とデメリットがありますので、どれが自分にとって一番良い方法か検討してみましょう。

行政書士の勉強法を理解するためには、
まず試験の難易度を知る事が大切です。
詳しくは行政書士試験の合格率を参照下さい。

行政書士試験直前期の勉強方法は?

行政書士の勉強は長期間にわたり試験範囲も広いので、試験日が近づいてくると「あれもこれもやらなくては!」と焦り勉強が手につかなくなってしまうことがありますが、直前期の勉強が合否を左右する場合もあり、とても大切な時期です。

ここでは、試験直前期の勉強法をご紹介します。

直前対策講座の受講を検討しましょう。
専門学校や通信教育で直前対策講座を開講しているところがあります。
この直前講座は独学で勉強してきた方も受講可能です。
また、科目ごとに申し込みできる場合が多く、苦手な科目を重点的に勉強することができます。

模擬試験制度は積極的に活用しましょう。
行政書士試験は年に1回しかなく、3時間の間に法令等46問、一般常識14問解かなくてはならずかなりのスピードが必要なため、どう時間配分するかが合格へのカギになります。
また、実力があっても本番の独特の雰囲気に飲まれて、実力を存分に発揮できなかったという方もいらっしゃるので、事前に本番に近い状態を経験してことは大切です。
しかし、本試験で合格点が取れればよいので、模擬試験での点数が悪かったとしても気にする必要はありません。仮に良い点数が出たとしても、本番まで気を抜かないことです。
なお、模擬テストの復習は早めに行い、マイナーな問題よりも重要度の高いものを優先することです。

新しいテキストに手を出すことはやめましょう。
試験直前になると、不安になって新しいテキストを手にしたくなるものですが、勉強の方向性を見失ってしまいます。
今までのテキストをしっかり見直して、できなかった箇所を1つでも多く正しく回答できるようにしましょう。

行政書士の勉強は完璧を目指さないこと!

行政書士試験の合格ラインは、法令等が満点のうち5割以上、一般常識が満点のうち4割以上、合計で6割以上取れれば合格できる試験です。
法令等の大きな論点となる「憲法」「行政法」「民法」だけでなく、一般常識も問われ、試験範囲がとても広いことが大きな特徴ですが、合格ラインが6割なので完璧を求める必要はないのです。

「完璧を目指す必要はない」とお伝えしましたが、手抜きをするというのではなく、効率よく勉強して本番で合格ラインをクリアできる力をつけておくということです。

法令等には複数の科目があるので、試験の配点比率が高いものを優先して勉強していくことが重要です。具体的には「行政法」と「民法」が該当します。
この2科目は法律をはじめて勉強する方には特に、慣れるまでに時間がかかる科目なので早い段階から勉強を始めておきましょう。
もし、可能であれば準備期間を設けて基礎的なもののみが載っているテキストやマンガ形式の本などを購入して独特の用語に慣れてから本格的に勉強を始めると取り掛かりやすいです。
また、この2科目はボリュームも多いので、過去問を解くと同時にどんな項目から出題されているのか傾向をつかみながら勉強を進めることも大切です。

いくら法令等の点数が良くても、一般常識で合格ラインに達していないと合格することができない点に注意が必要です。
一般常識の中でも文章理解はすぐに身につくものではありませんので、過去問やテキストを参考にして早めに取り掛かりましょう。

行政書士のテキスト選びのポイントは?

行政書士試験は、法令科目と一般科目の両方を満たさないと合格することができず、試験範囲もとても広いので効率よく勉強することが合格の近道だと言われています。
効率よく勉強するためには、テキスト選びが重要となってきますが、どのような基準で選んだら良いのでしょうか。

通信講座や専門学校などへの通学を考えている場合は、各種試験の傾向や対策に沿った独自のテキストを用意しています。
色々な通信講座や専門学校がありますが、それぞれに特色がありますので、資料請求やインターネット上の情報などを見て、比較してみましょう。

続いて、独学での勉強を考えている場合のテキスト選びのポイントをご紹介します。

適当な厚さのものを選ぶことです。
行政書士試験は科目数がたくさんあるので、1科目1冊の場合結構な重さになり持ち運びが大変です。
通勤時間など空き時間に勉強することを考えて、適当な厚さのものにしましょう。

最初のうちは、自分が理解できそうなものを選ぶことです。
特に法律を初めて勉強する場合、最初から難しいテキストを購入しても何のことかさっぱり分からないものです。
図解や色分けされているものなど、理解しやすそうなものにし、ある程度理解したら次にステップアップしましょう。

複数のテキストを比較することです。
ひとつだけで決めるのではなくて、比較して自分が勉強しやすそうなものを選びましょう。

最後に、選んだテキストは繰り返し活用することです。
法律用語は普段なじみがないためなかなか理解しにくいので、テキストが悪いのでは?と考えてしまうこともありますが、初めて勉強する場合1度読んだだけで理解することは難しいです。
何度も繰り返し読んでいくと少しずつ見えてきますので、諦めずに続けましょう。

やる気を持続させるには工夫が必要!

行政書士は難易度が高く合格まで相当な勉強時間を要し、最低でも約1年間の勉強期間が必要となります。
最初のうちはやる気が十分でも途中で中だるみしたり、勉強が思うように進まないこともあります。
ここでは、やる気を維持しながら勉強を着実に進めていく方法をいくつかご紹介します。

目標を立てて勉強することです。
目標を立てるときは、分かりやすく具体的なものにし、無理な目標を立てることはやめましょう。
自分が実行できる小さな目標を立てる→達成→新しい目標という流れで進めると、やる気を維持することができ、着実に勉強を進めることができます。

あれもこれもと手を広げすぎないことです。
行政書士の試験範囲はとても広いので、焦るとあれもこれもと手を広げてしまい、試験の傾向とは全く違うことを勉強したり、自分で何をしているのか分からなくなってしまうことがあります。
最初のうちは法律用語など理解できない部分も多いですが、同じテキストを何度も繰り返し読むことが大切です。

試験に合格した人の勉強方法や体験談を参考にすることです。
実際に合格した人が身近にいれば直接話を聞いたり、インターネット上で勉強法を検索してヒントをもらいましょう。

毎日勉強し続けることです。
やる気がみなぎっているときは多くの時間を勉強にあてることができますが、やる気がなくなると全く勉強しなくなってしまうことがあります。
毎日勉強し続ける方が、気持ちのムラが少なくなり確実に勉強を進めることができます。